VMware Cloud Director Availability 4.6 リリース ノート
概要
VMware Cloud Director Availability 4.6 | 2023 年 6 月 15 日 | ビルド 21891963(製品バージョン:4.6.0.6869101-29b03ba46f) このリリース ノートの追加事項や更新事項を確認してください。 |
新機能
VMware Cloud Director Availability 4.6 では、次の新機能がサポートされるようになりました。
- vSphere から vSphere へのリカバリ プラン
- リカバリ プランを作成して、vCenter Server サイト間の vSphere DR と移行のために実行できるようになりました。
- 監査ログ
- イベントと通知で、vCloud Director 配信チャネルを使用して VMware Cloud Director Availability イベントを監査できるようになりました。VMware Cloud Director は、VMware Cloud Director Availability から受信したイベントなど、すべての外部イベントを監査イベントとして自動的にマークし、VMware Cloud Director の監査証跡システムを使用することにより、監査のパーシステンス、保持、およびエクスポート機能の対象となります。
- リカバリ設定の機能強化
- クラウドからクラウドへのレプリケーションと同様に、オンプレミスからクラウドへのレプリケーションに対して、選択したレプリケーションごとにソース ネットワークとターゲット ネットワークをマッピングできるようになりました。詳細については、「オンプレミスからクラウドへのレプリケーションのネットワーク設定の構成」を参照してください。
- vSphere DR と移行では、レプリケーション設定(データストア)に基づいてリカバリ設定(データセンター、仮想マシン フォルダ、コンピューティングなど)が検証されるようになりました。ネットワーク設定は vCloud Director サイトと似ており、ソース ネットワークとターゲット ネットワークのマッピングでは仮想マシンごとのネットワーク マッピングが許可されます。詳細については、「vSphere DR および移行のリカバリ設定の構成」を参照してください。
- vSphere 間 DR および移行のパブリック API
- VMware Cloud Director Availability では、VMware Cloud Director Availability API を使用してデプロイされたアプライアンスを構成するための段階的なガイドを提供するようになりました。
- 左側のペインの[構成]で[OpenApi Client]をクリックし、API を選択して、『プログラム ガイド』を参照します。
- NSX-T vApp Edge のサポートVMware Cloud Director 10.3 以降によってバッキングされている VMware Cloud Director Availability 4.6 では、次の機能がサポートされるようになりました。
- エラーのない自動ターゲット ネットワーク マッピングを使用して、経路指定された vApp ネットワークと vApp ネットワーク サービスを NSX によってバッキングされる仮想データセンターにレプリケートします。
- vApp 隔離ネットワーク上で DHCP サービスをレプリケートし、NSX for vSphere と同等の機能を実現します。
- 経路指定された vApp ネットワークを構成し、隔離された vApp ネットワーク内の DHCP などの vApp ネットワーク サービスを使用するには、含まれる組織の仮想データセンターがedgeクラスタで構成されている必要があります。
- 詳細については、「クラウドへのレプリケーションのネットワーク設定の構成」および「クラウド間レプリケーションのネットワーク設定の構成」を参照してください。
- ゲスト カスタマイズのグローバル設定
- すべてのレプリケーションに影響を与えるグローバル設定 - フェイルオーバー時にユーザーがゲストのカスタマイズを手動で有効または無効にする必要があるかどうか。詳細については、「ソース仮想マシンのゲスト カスタマイズ設定をレプリケートする」を参照してください。
- Tunnel アプライアンスの高可用性
- vCloud Director サイトでは、新しい環境とアップグレードされた環境の両方で、2 番目の Tunnel アプライアンスがアクティブ/アクティブ モードで動作し、Tunnel Service の高可用性を実現できるようになりました。詳細については、「vCloud Director サイトでの HA のための 2 番目の Tunnel アプライアンスの追加」を参照してください。2 つのアクティブ/アクティブ Tunnel アプライアンス インスタンスの詳細については、「vCloud Director サイトのデプロイ アーキテクチャ」を参照してください。
- vApp テンプレートのレプリケーション
- vCloud Director サイト間での vApp テンプレートのレプリケーションに、ソースの変更の追跡を許可する vApp テンプレートの保護が含まれるようになり、ソースの変更時に新しいターゲット テンプレート バージョンを作成するか、ターゲットを上書きできるようになりました。
- 改善されたイベント通知
- イベントと通知では、E メール配信チャネルを使用してレプリケーション管理イベントも送信できるようになりました。詳細については、「vCloud Director サイトでのプロバイダ イベント通知の構成」および「vSphere DR および移行のプロバイダ イベント通知の構成」を参照してください。
- E メール配信チャネルを構成すると、テナントとプロバイダが週 1 回のサマリ E メールを購読できます。購読者は、VMware Cloud Director Availability にログインしなくても、レプリケーションで何が起きているかを常に把握できます。詳細については、「週 1 回のサマリ E メールを購読する」を参照してください。
- vCloud Director サイトで、プロバイダとして、管理インターフェイスにアクティビティ サマリ レポートを表示できるようになりました。詳細については、「プロバイダとして vCloud Director サイトのアクティビティ サマリ レポートを表示する」を参照してください。
- vSphere 間の帯域幅調整
- 帯域幅調整では、vSphere DR と移行にも調整を適用できるようになりました。備考:制限を適用するには、1 つ以上の外部 Replicator Appliance インスタンスが必要です。プロバイダ サイトのスロットル制限の構成の詳細については、「クラウド サイトへの帯域幅調整の構成」を参照してください。
- VMC データ エンジンでは、オンプレミスの vCenter Serverへの移行を作成できるようになりました。すべてのユースケースの詳細については、「ワークロードのレプリケート」を参照してください。
アップグレード
VMware Cloud Director Availability 4.6 は、次のバージョンからの直接インプレース アップグレードをサポートします。
- vCloud Director サイトの 4.4.x または 4.5.x。以前のバージョンからバージョン 4.6 にアップグレードするには、まずバージョン 4.4.x または 4.5.x にアップグレードします。
- vSphere DR および移行サイトの 4.5.x。バージョン 4.4.x からバージョン 4.6 にアップグレードするには、まずバージョン 4.5.x にアップグレードします。
アップグレード プロセスの詳細については、「」および「」を参照してください。
相互運用性
- VMware Cloud Director Availability のバージョンが一致しないペアリングされたサイト間の相互運用性については、『管理ガイド』の「」を参照してください。
- VMware Cloud Director Availability と他の VMware 製品との相互運用性については、「」を参照してください。
レガシーの移行
VMware Cloud Director Availability 4.6 は、レガシーの vCenter Server バージョン 5.5、6.0、6.5、および 6.7 からの移行を引き続きサポートします。注:vCenter Server 6.5 および 6.7 は、VMware Cloud Director Availability 4.6 以降のレガシー バージョンになりました。
レガシーの移行の詳細については、ナレッジベースの記事 KB89181 を参照してください。
構成の上限
テストおよび検証済みのアップタイム、同時実行、およびスケール制限については、「」を参照してください。
注意事項および制限事項
従来の
データ エンジンを使用するレプリケーションの場合、VMware Cloud Director Availability 4.6 では、ホストベースのレプリケーション (HBR) バージョン 8.7 と呼ばれる vSphere Replication モジュールが使用されます。継承された注意事項と制限の詳細については、『vSphere Replication 8.7 リリース ノート』を参照してください。サポートされるブラウザ
VMware Cloud Director Availability 4.6 は、次のブラウザをサポートします。
- Google Chrome 113 以降
- Microsoft Edge 113 以降
- Mozilla Firefox 113 以降
- Apple Safari 16 以降
解決した問題
次の問題は、今回のリリースで修正されました。
名前にカンマが含まれている組織とクラウド ポリシーを同期しようとするとエラーが発生する
テナント組織の名前にカンマが含まれている場合、
[クラウドとの同期]
をクリックしようとすると、エラー メッセージが表示されます。たとえば、「abc,def」という名前の組織のエラー メッセージは次のとおりです。
vCloud Director で予期しないエラーが発生しました。不正な要求: 式 '
def
' は比較式ではありません。Edge が IP アドレス空間を使用している場合、[L2 ストレッチ] で組織 Edge が一覧表示されない
VMware Cloud Director 10.4.1 には IP アドレス空間が導入されています。VMware Cloud Director Availability で、いずれかの組織 Edge が IP アドレス空間を使用している場合、
[L2 ストレッチ]
ページに、IP アドレス空間を使用していない組織 Edge を含めて、組織 Edge が表示されません。 既知の問題
次の既知の問題は、今回のリリースで特定されました。
デュアル Tunnel アプライアンスを使用する vCloud Director サイトで、管理セッション アクセスを制限できない
アクティブ/アクティブ モードで 2 つの Tunnel アプライアンス インスタンスを使用している場合、
[セキュリティ設定] >
[送信元 IP アドレスによる管理 API の制限]
が [どこからでも管理者アクセスを許可]
に設定されている場合、制限は適用されません。回避策:VMware Cloud Director Availability 4.6.1 にアップグレードします。
最小値が入力されていないと、仮想マシンのパースペクティブ ステータス タブの目標復旧ポイント (RPO) 間隔フィルタリングで最大値が無視される
最小値を入力しない場合、仮想マシンのパースペクティブ ステータス タブの目標復旧ポイント (RPO) 間隔フィルタリングでは最大値が考慮されません。