大規模な Site Recovery Manager 環境を実行するように設定を変更する
Site Recovery Manager
環境を実行するように設定を変更するSite Recovery Manager
を使用して多数の仮想マシンのテストまたはリカバリを行う場合は、使用中の環境で最良のリカバリ時間を達成するため、またはタイムアウトを回避するために、デフォルトの Site Recovery Manager
設定を変更しなければならない場合があります。
大規模環境では、
Site Recovery Manager
は多数の仮想マシンを同時にパワーオンまたはパワーオフする場合があります。多数の仮想マシンを同時にパワー オンまたはパワー オフすると、仮想インフラストラクチャで負荷が重くなり、タイムアウトが発生する可能性があります。特定の Site Recovery Manager
設定を変更してタイムアウトを回避するには、Site Recovery Manager
が同時に実行するパワーオン操作またはパワーオフ操作の数を制限するか、タイムアウト値を増やします。
パワー オン操作またはパワー オフ操作に設定する制限は、インフラストラクチャで処理できるパワー オンまたはパワー オフの同時操作の数に応じて異なります。
vSphere Client
または Site Recovery Manager
クライアント プラグインの 詳細設定
メニューで特定のオプションを変更します。その他の設定を変更するには、Site Recovery Manager サーバ
または Site Recovery Manager 仮想アプライアンス
の vmware-dr.xml
構成ファイルを編集します。該当するオプションがある場合は、必ずクライアント メニューを使用して設定を変更してください。設定を変更する場合は、保護サイトとリカバリ サイトの両方の Site Recovery Manager
インスタンスと vCenter Server
インスタンスで同じ変更を行う必要があります。 変更可能な設定については、「大規模な Site Recovery Manager 環境の設定」を参照してください。
- vSphere Clientで、クラスタを選択します。
- 構成タブで、 を選択します。
- 編集をクリックします。
- 詳細オプションで、srmMaxBootShutdownOpsを設定します。オプション説明オプションテキスト ボックスsrmMaxBootShutdownOpsと入力します。値テキスト ボックス起動処理とシャット ダウン処理の同時実行数の最大値を入力します。たとえば、値を 32 に設定すると、仮想マシン 1 ~ 32 が同時に起動またはシャットダウンし、仮想マシン 33 は最初のバッチの仮想マシンのいずれかが終了した後すぐに、起動またはシャットダウンします。仮想マシン 34 は、最初のバッチの 2 番目の仮想マシンが終了した後に起動します(以下同様)。
- 変更内容を保存するには、OKをクリックします。
- Site Recovery Manager サーバホストにログインします。
- テキスト エディタでvmware-dr.xmlファイルを開きます。vmware-dr.xmlファイルは/opt/vmware/srm/conf/ディレクトリにあります。
- vmware-dr.xmlファイルのdefaultMaxBootAndShutdownOpsPerCluster設定とdefaultMaxBootAndShutdownOpsPerHost設定を変更します。<config> ... <defaultMaxBootAndShutdownOpsPerCluster>24</defaultMaxBootAndShutdownOpsPerCluster> <defaultMaxBootAndShutdownOpsPerHost>4</defaultMaxBootAndShutdownOpsPerHost> ... </config>これらの要素がvmware-dr.xmlファイルにまだない場合は、<config>セクションの任意の場所に追加できます。<defaultMaxBootAndShutdownOpsPerCluster>値を 24 に設定すると、最初のバッチ(24 台)内のいずれかの仮想マシンが終了した後すぐに、次のゲストが起動またはシャットダウンします。つまり、仮想マシン 1 ~ 24 はすべて同時に起動し、仮想マシン 25 は最初のバッチの仮想マシンのいずれかが終了した後に起動します。仮想マシン 26 は、最初のバッチ内の 2 番目の仮想マシンが終了した後に起動します(以下同様)。
- 新しい設定を適用するには、Site Recovery Manager サーバを再起動します。
- vSphere Clientで、 の順にクリックします。
- Site Recoveryホーム タブでサイトのペアを選択して、詳細表示をクリックします。
- 左側のペインでの順にクリックし、vrReplication.synchronizationTimeoutとvrReplication.reverseReplicationTimeoutの設定値を増やします。デフォルト値は 7200 で、使用している同期タイムアウトの間隔(14400 秒)に対応します。
- storage.commandTimeoutの設定値を増やします。デフォルト値は 300 秒です。
- 変更内容を保存するには、OKをクリックします。