ローカル サイトとリモート サイト

通常の
vSphere Replication
インストール環境では、ローカル サイトでビジネス クリティカルなデータセンター サービスが稼動しています。リモート サイトはこのようなサービスを移行できる代替設備となります。
ローカル サイトには、
vCenter Server
が重要なビジネス ニーズをサポートするどのサイトでも指定できます。リモート サイトは、別の場所でもかまいませんし、同じ室内にして冗長性を確保することもできます。リモート サイトは通常、環境、インフラストラクチャ、その他の障害が発生する可能性が低く、ローカル サイトに影響を与える可能性がない施設にあります。
vSphere Replication
には、各サイトの vSphere® 環境に関する次の要件があります。
  • 各サイトに少なくとも 1 つのデータセンターが設定されている必要があります。
  • リモート サイトは、ローカル サイトと同じ仮想マシンおよび負荷をサポートできるハードウェア、ネットワーク、およびストレージ リソースを備えている必要があります。
  • サイトが信頼性の高い IP ネットワークによって接続されていることを確認します。
  • リモート サイトがローカル サイトと同等のネットワーク(パブリックおよびプライベート)にアクセスできることを確認します。同じネットワーク アドレス範囲にある必要はありません。

ローカル サイトとリモート サイトの接続

2 つのサイトの間で仮想マシンをレプリケートする前に、サイト同士を接続する必要があります。サイトを接続する際に、両方のサイトのユーザーに
VRM リモート
VRM の管理
権限が割り当てられている必要があります。
同じ
vCenter Single Sign-On
ドメインに属するサイトに接続する場合は、すでにログインしているため、リモート サイトを選択するだけでよく、認証情報を入力する必要はありません。
異なる
vCenter Single Sign-On
ドメインに属するサイトを接続する場合は、
vSphere Replication
管理サーバをリモート サイトの
Platform Services Controller
に登録する必要があります。登録するには、リモート サイトの認証情報(
Platform Services Controller
が稼動しているサーバの IP アドレスまたは FQDN、およびユーザー認証情報)を入力する必要があります。vSphere Replication の接続の構成 を参照してください。
サイトに接続した後は
Site Recovery
ユーザー インターフェイスでそれらの間の接続状態を監視できます。