VMware Cloud Foundation 5.2.1 on Dell VxRail リリース ノート
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概要
VMware Cloud Foundation 5.2.1 | 2024 年 10 月 9 日 | ビルド 24307856 VMware Cloud Foundation 5.2.1.1 | 2024 年 12 月 5 日 | ビルド 24397777 これらのリリース ノートに対する追加および更新を確認してください。 |
新機能
VMware Cloud Foundation (VCF) 5.2.1 リリースには次の新機能が含まれます。
- vCenter Server でのダウンタイム短縮アップグレード (RDU) のサポート:VCF ユーザーは、vCenter Server のダウンタイム短縮アップグレード (RDU) を使用して vCenter Server のアップグレードを実行できるようになりました。vCenter Server の RDU は、vCenter Server のアップグレードに対する移行ベースのアプローチであり、vCenter Server のダウンタイムを 5 分未満に短縮します。
- vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するクラスタに対する NSX のインプレース アップグレード:VCF ユーザーは、vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するクラスタに対して NSX インプレース アップグレードを実行できるようになりました。インプレース アップグレードでは、アップグレード中にホストをメンテナンス モードにする必要がなくなります。
- テビバイト (TiB) 単位の容量に基づく vSAN アドオン ライセンスでの「今すぐライセンス」オプションのサポート:VCF ユーザーは、SDDC Manager ユーザー インターフェイス内で vSAN TiB 容量ライセンスを適用して、ワークロード ドメインおよびクラスタのストレージ容量を拡張できるようになりました。また、[後でライセンス] オプションを使用し、vSphere Client を使用して TiB 単位の vSAN ライセンス キーを割り当てることもできます。
- 単一のユーザー インターフェイスによるすべての SDDC 証明書とパスワードの管理:SDDC Manager の証明書とパスワード管理機能が vSphere Client に統合され、日常の運用が簡素化および高速化されました。VCF ユーザーは、vSphere Client の [管理] セクションから、証明書、統合された認証局、およびシステム ユーザー パスワードを管理できるようになりました。
使用可能な言語
次回のメジャー リリース以降、VCF は以下のローカライズ言語をサポートする予定です。
- 日本語
- スペイン語
- フランス語
次の言語はサポートされません:
- イタリア語、ドイツ語、簡体字中国語。
影響:
- 廃止された言語を使用しているユーザーは、これらの言語での更新を受け取らなくなります。
- すべてのユーザー インターフェイスおよびヘルプ ドキュメントは英語または上記の 3 つのサポート対象の言語で提供されます。
VCF のローカライズではブラウザの言語設定が使用されるため、設定が目的の言語と一致することを確認してください。
非推奨に関する通知
今後のメジャー リリースでは、次の API はサポートされません。
- POST /v1/bundles
- POST /v1/product-version-catalog
これらの API は以下に置き換えられます。
- POST /v1/product-binaries
- POST /v1/product-version-catalogs
サポート対象外の API を使用している Automation ユーザーは、SDDC Manager をこの新しいリリースにアップグレードした後、新しい API に移行する必要があります。
- 次の機能は廃止されています。以降のメジャー リリースで削除される予定です。
- Cloud Builder アプライアンス
- Cloud Builder API
- Cloud Builder 展開パラメータ ワークブック
- NSX Edge 管理ワークフロー
- VMware 無期限ライセンスおよび SaaS サービスの提供が終了します。詳細についてはhttps://blogs.vmware.com/cloud-foundation/2024/01/22/vmware-end-of-availability-of-perpetual-licensing-and-saas-services/を参照してください。
- 今後のリリースでは、[SDDC Manager] > [管理] > [Aria Suite]セクションにある VMware Aria Operations カードの [ワークロード ドメインの接続] オプションは削除され、関連する VCF パブリック API オプションは廃止される予定です。VMware Aria Operations 8.10 以降では、VCF ワークロード ドメインを VMware Aria Operations に接続するための機能をユーザー インターフェイスから直接使用できます。元の時点で統合が SDDC Manager を使用して設定されていた場合でも、VMware Aria Operations ユーザー インターフェイス内でこの方法を使用して VCF ワークロード ドメインに接続することがユーザーに推奨されます。
- VMware NSX での廃止に関するお知らせ詳細については、VMware NSX 4.2.1 リリース ノートを参照してください。
VMware Cloud Foundation のコンポーネント情報 (BOM)
VMware Cloud Foundation ソフトウェア製品は、以下に示すソフトウェア コンポーネント情報 (BOM) で構成されています。BOM に記載のコンポーネントは相互運用可能で、互換性があります。
ソフトウェア コンポーネント | バージョン | 日付 | ビルド番号 |
---|---|---|---|
Cloud Builder 仮想マシン | 5.2.1 | 2024 年 10 月 9 日 | 24307856 |
SDDC Manager | 5.2.1 | 2024 年 10 月 9 日 | 24307856 |
VxRail Manager | 8.0.310 | 2024 年 10 月 17 日 | 該当なし |
VMware vCenter Server Appliance | 8.0 Update 3c | 2024 年 10 月 9 日 | 24305161 |
VMware vSAN Witness Appliance | 8.0 Update 3 | 2024 年 1 月 19 日 | 24022510 |
VMware NSX | 4.2.1 | 2024 年 10 月 9 日 | 24304122 |
VMware Aria Suite Lifecycle | 8.18 | 2024 年 7 月 23 日 | 24029603 |
- VMware ESXi と VMware vSAN は VxRail BOM に含まれています。
- VMware Aria Suite Lifecycle を使用して、VMware Aria Automation、VMware Aria Operations、VMware Aria Operations for Logs、および Workspace ONE Access(旧称 VMware Identity Manager)を展開できます。VMware Aria Suite Lifecycle は、互換性のある製品のバージョンを判別し、サポートされているバージョンへのインストール/アップグレードのみを許可します。
- VMware Aria Operations for Logs コンテンツ パックは、VMware Aria Operations for Logs を展開するときにインストールされます。
- VMware Aria Operations 管理パックは、VMware Aria Operations を展開するときにインストールされます。
- VMware Aria Operations for Logs の最新バージョンのコンテンツ パックには、VMware Solution Exchange および VMware Aria Operations for Logs 製品内マーケットプレイス ストアからアクセスできます。
インストールとアップグレードに関する情報
VMware Cloud Foundation 4.5 以降から VMware Cloud Foundation 5.2.1 on Dell VxRail へのシーケンシャルまたはスキップ レベルのアップグレードを実行できます。現在の環境が 4.5 より前のバージョンである場合は、管理ドメインとすべての VI ワークロード ドメインを VMware Cloud Foundation 4.5 にアップグレードしてから、VMware Cloud Foundation 5.2.1 にアップグレードする必要があります。
重要
:- vCenter Server をアップグレードする前に、ファイルベースのバックアップを作成します。「vCenter Server の手動バックアップ」を参照してください。
注:VMware Cloud Foundation 5.2.1 では SSH サービスがデフォルトで無効になっているため、VMware Cloud Foundation 5.2.1 にアップグレードした後、ESXi ホストで有効になっている SSH に依存するスクリプトは機能しません。この新しい動作に対応するために、スクリプトを更新します。ESXi ホストで SSH サービスを有効または無効にする方法については、KB86230 を参照してください。
VMware Cloud Foundation 5.2.1.1 リリース情報
VMware Cloud Foundation 5.2.1.1 には、バグ修正に加え、vSAN ESA クラスタのストレッチのサポートが含まれています。
VMware Cloud Foundation 5.2.1.1 には、VMware Cloud Foundation 5.2 以降からアップグレードできます。
5.2.1 からのアップグレード:
「管理ドメインとワークロード ドメインへのパッチ適用」を参照してください。SDDC Manager と VxRail Manager のターゲット バージョンを選択する際は、下記の BOM アップデート表に記載されたバージョンを選択します。
5.2 からのアップグレード:
「VMware Cloud Foundation での柔軟な BOM アップグレード」を参照してください。SDDC Manager と VxRail Manager のターゲット バージョンを選択する際は、下記の BOM アップデート表に記載されたバージョンを選択します。
既知の問題:
- 5.2 から 5.2.1.1 へのアップグレードを実行するには、SDDC Manager 5.2.1.0 および SDDC Manager 5.2.1.1 の両方のバンドルをダウンロードする必要があります。
- SDDC Manager ユーザー インターフェイスの [バンドルの管理] ウィンドウでは、5.2.1.1 バンドルに対して「VMware Cloud Foundation Update 5.2.1.1」とは表示されず「VMware Cloud Foundation Update 5.2.1.0」と表示されます。バンドルの説明文では、5.2.1.1 用のアップグレード バンドルとして正しく説明されています。これは表示上の問題で、アップグレードには影響しません。
VMware Cloud Foundation 5.2.1.1 には、次の BOM アップデートが含まれています。
ソフトウェア コンポーネント | バージョン | 日付 | ビルド番号 |
---|---|---|---|
SDDC Manager | 5.2.1.1 | 2024 年 12 月 5 日 | 24397777 |
VxRail Manager | 8.0.311 | 2024 年 12 月 5 日 | 28839943 |
解決した問題
次の問題が解決されました。
- VCF を 5.2.1 にアップグレードすると、バンドル転送ユーティリティを使用した VxRail パッチのアップロードに失敗する
既知の問題
VMware Cloud Foundation 5.2.1 の既知の問題については、「VMware Cloud Foundation 5.2.1 既知の問題」を参照してください。既知の問題の一部は、VMware Cloud Foundation on Dell VxRail で使用できない機能に関連している場合があります。
VMware Cloud Foundation 5.2.1 on Dell VxRail には、次のような既知の問題があります。
VxRail vCenter プラグインからのホスト検証の追加が「VMware Distributed Switch での VLAN 検証のためのネットワークの準備中にエラーが発生しました」というエラーで失敗する
管理ネットワークの vSphere Distributed Switch (VDS) にロード バランシング ポリシーが「IP ハッシュに基づいたルート」として構成されているワークロード ドメイン内のクラスタに VxRail vCenter プラグインを使用してホストを追加すると、ホストの検証は失敗します。
回避策:https://www.dell.com/support/kbdoc/000236639 を参照してください。
ホスト検出時に SDDC Manager が失敗する
SDDC Manager ユーザー インターフェイスで VxRail ホストの検出が 失敗し、「ホスト クラスタの詳細のロードに失敗しました」というエラーが表示されます。
回避策:VMware Cloud Foundation 5.2.1.1 にアップグレードして問題を解決するか、API Explorer を使用して VxRail ホストを追加します。『https://knowledge.broadcom.com/external/article?articleNumber=379202』を参照してください。
失敗した VxRail 5.2.1 へのアップグレードの再試行中にエラーが発生する
失敗した VxRail アップグレードの再試行が失敗し、「
Failed to process the request body
」というエラーメッセージが表示されます。回避策:https://www.dell.com/support/kbdoc/000227705 を参照してください。
VMware Cloud Foundation 5.1 から 5.2.1 にアップグレードすると互換性に関する警告が表示される
VMware Cloud Foundation 5.1 から VMware Cloud Foundation 5.2.1 にアップグレードする際に、互換性に関する警告が表示されることがあります。

回避策:このアップグレード パスは完全にサポートされているため、この警告は無視してかまいません。
クラスタにホストを追加する際のサムプリントの検証中にエラーが発生した
vLCM イメージを使用するワークロード ドメインの一部である VxRail クラスタにホストを追加すると、次のエラーが表示されることがあります:
Dependency on Enabling SSH could not be performed on one or many host in the request payload
。回避策:ホストで SSH を有効にして、タスクを再試行します。
VxRail の最初の実行が「Failed to do vLCM remediation for cluster」というエラーで失敗する
NVMe デバイスまたはコントローラが VMware 認定されていない場合、VxRail の最初の実行が失敗し、Skyline 健全性アラートが表示されます。
回避策:vSphere Client を使用してクラスタの Skyline 健全性セクションを参照し、アラートをミュートしてから、最初の実行を再試行します。
VI ワークロード ドメインの作成、または VMFS on FC ストレージを使用したクラスタの追加に失敗する
SDDC Manager ユーザー インターフェイスを使用して VI ワークロード ドメインを作成したり、VMFS on FC ストレージを使用したクラスタを追加したりすると、タスクが失敗します。
回避策:ワークフロー最適化スクリプトまたは VMware Cloud Foundation on Dell VxRail API を使用して、VI ワークロード ドメインを作成するか、クラスタを追加します。
vCenter Server 証明書またはパスワードが SDDC Manager からローテーションされた後に VxRail プラグインが消えてしまう
vCenter Server 証明書またはパスワードをローテーションすると、別の vCenter Server によって管理されているクラスタの VxRail プラグインが表示されなくなる場合があります。
回避策:https://www.dell.com/support/kbdoc/000224478 を参照してください。
GPU ドライバを含んでいる ESXi ホストを使用したワークロード ドメインの作成またはクラスタの追加
ESXi ホストに GPU ドライバが含まれている場合は、次の作業を行う前に GPU ドライバを VxRail Manager にアップロードする必要があります。
- vSphere Lifecycle Manager イメージを使用する VI ワークロード ドメインの作成。
- vSphere Lifecycle Manager イメージを使用する VI ワークロード ドメインへのクラスタの追加。
回避策:https://www.dell.com/support/kbdoc/en-in/000202491 を参照してください。
VxRail が 2 つを超えるアップリンク/1 つのアクティブ アップリンク、1 つのスタンバイ NIC を許可しない。
2 つを超えるアップリンクをマッピングすると、VxRail ドライ ラン中に VxRail クラスタの検証が失敗します。
回避策:カスタム NIC プロファイルを作成するときに、アクティブ/スタンバイ アップリンクにマッピングするアップリンクは 2 つまでにしてください。
5x-5y の VxRail アップグレード バンドルの使用がサポートされない
VxRail Manager 8.0.x から 8.0.300 へのアップグレードが失敗し、8.0.x.zip ファイルが存在しないというエラーが表示されます。
回避策:この互換性のギャップを小さくするためのスクリプトと手動による手順については、ナレッジベースの記事 KB94747 を参照してください。
VxRail の最初の実行に失敗すると、新しいクラスタ/ワークロード ドメインの作成が妨げられる
VxRail の最初の実行に失敗した場合、失敗したタスクに関連付けられた一部のオブジェクトが vCenter Server インベントリに残り、新しいクラスタ/ワークロード ドメインの作成を妨げます。
回避策:vSphere Client を使用して失敗したタスクに関連付けられているインベントリのオブジェクトを削除します。
- vSphere Client にログインします。
- [ホストおよびクラスタ] インベントリで、失敗したクラスタを右クリックし、[vSAN] > [クラスタのシャットダウン]を選択します。
- シャットダウンが完了したら、失敗したクラスタを右クリックし、[削除]を選択します。
インベントリがクリーンアップされたら、クラスタの追加またはワークロード ドメインの作成を再試行できます。
VxRail ホストの追加の検証に失敗する
ファイバ チャネル (FC) ストレージを使用するワークロード ドメインまたはクラスタに VxRail ホストを追加すると、「ホストに共有データストアが見つかりません」というメッセージでタスクが失敗することがあります。これは、ワークフロー最適化スクリプトを使用してワークロード ドメインまたはクラスタを展開し、デフォルト名以外の FC データストア名を選択した場合に発生する可能性があります。
回避策:VMware Host Client を使用して、新しい VxRail ホスト上の FC データストアの名前を、ワークロード ドメインまたはクラスタの作成時に入力した名前と一致するように変更します。新しいホストの FC データストア名が既存の FC データストア名と一致したら、VxRail ホストの追加操作を再試行します。
クラスタ/ドメインの作成操作中に VxRail のサポートされていないバージョンが制限されない
VCF on VxRail で、クラスタ/ドメインの作成操作にサポートされていないバージョンまたはペアリングされていないバージョンの VxRail の使用が制限されません。現在の VCF リリースとペアリングされていない VxRail バージョンでノードが再イメージ化された場合、VCF で、クラスタ/ドメインの作成にこれらのノードの使用が制限されません。
回避策:ドメイン/クラスタの作成操作には、正しい VCF リリースとペアリングされた VxRail Manager のバージョンを使用します。
ワークフロー最適化スクリプトを使用すると、vSAN/vMotion ネットワークの中断が発生する可能性がある
ワークフロー最適化スクリプトを使用して新しい VI ワークロード ドメインを作成したり、既存のワークロード ドメインに新しいクラスタを追加したりすると、次の場合に既存の vSAN/vMotion ネットワークでネットワークの中断が発生する可能性があります。
- 新しい vSAN ネットワークの IP アドレス範囲が、既存の vSAN ネットワークの IP アドレス範囲と重複している。
- 新しい vMotion ネットワークの IP アドレス範囲が、既存の vMotion ネットワークの IP アドレス範囲と重複している。
回避策:なし。既存の vSAN/vMotion ネットワークと重複しない vSAN/vMotion IP アドレス範囲を指定してください。