仮想マシンを vMotion するための
Automation Assembler
リソース アクションの作成方法
Last Updated February 5, 2025

クラウド テンプレートを展開した後、展開を変更する Day 2 アクションを実行できます。
Automation Assembler
には多くのインストール後アクションが含まれていますが、他のアクションを提供することもできます。カスタム リソース アクションを作成し、ユーザーがインストール後アクションとして使用できるようにすることができます。
カスタム リソース アクションは、
Automation Orchestrator Client
ワークフローまたは拡張性アクションに基づいて実行できます。このカスタム Day 2 リソース アクションの例は、
Automation Orchestrator Client
ベース リソース アクションの作成プロセスを紹介することを目的としています。
  1. vMotion を使用してホストから別のホストに vSphere 仮想マシンを移動するカスタム リソース アクションを作成します。
    1. Automation Assembler
      で、
      デザイン
      リソース アクション
      の順に選択し、
      新しいリソース アクション
      をクリックします。
    2. 次の値を指定します。
      ワークフロー名を除き、これらはサンプル値です。
      設定
      サンプルの値
      名前
      vSphere_VM_vMotion
      これは、リソース アクションのリストに表示される名前です。
      表示名
      仮想マシンの移動
      これは、展開アクション メニューに表示される名前です。
    3. 有効化
      オプションをクリックして、リソース タイプが一致するリソースのインストール後アクション メニューでこのアクションを有効にします。
    4. インストール後アクションを定義するリソース タイプとワークフローを選択します。
      設定
      サンプルの値
      リソース タイプ
      Cloud.vSphere.Machine
      リソース タイプを選択します。
      これは、クラウド テンプレート コンポーネントとして展開されるリソース タイプで、必ずしもクラウド テンプレートに含まれる内容ではありません。たとえば、クラウド テンプレート内にクラウドに依存しないマシンがある場合でも、そのマシンは、vCenter Server 上に展開されると、
      Cloud.vSphere.Machine
      となります。このアクションは展開されたタイプに適用されます。このため、リソース アクションを定義するときは、クラウドに依存しないタイプを使用しないでください。
      この例では、vMotion は vSphere マシンに対してのみ機能しますが、複数のリソース タイプに対してその他のアクションの実行が必要になる場合もあります。アクションは、リソース タイプごとに作成する必要があります。
      ワークフロー
      vMotion での仮想マシンの移行
      ワークフローを選択します。
      複数の
      Automation Orchestrator Client
      統合がある場合は、これらのカスタム リソース アクションを実行するために使用する統合インスタンスのワークフローを選択します。
  2. Automation Orchestrator Client
    プロパティと
    Automation Assembler
    スキーマ プロパティのバインドを作成します。
    Automation Assembler
    の Day 2 アクションでは、次の 3 タイプのバインドがサポートされます。
    バインド タイプ
    説明
    申請中
    デフォルト値のバインド タイプ。選択すると、入力プロパティが申請フォームに表示され、その値はユーザーが申請時に指定する必要があります。
    バインド アクション付き
    このオプションは、次のようなリファレンス タイプの入力に対してのみ使用できます。
    • VC:VirtualMachine
    • VC:Folder
    ユーザーはバインドを実行するアクションを選択します。選択したアクションは、必ず入力パラメータと同じタイプを返します。プロパティの定義の正しい形式は
    ${properties.someProperty}
    です。
    直接
    このオプションは、プリミティブ データ タイプを使用する入力プロパティで使用できます。選択すると、プロパティが適切なタイプで、入力プロパティのスキーマから直接マッピングされます。ユーザーはスキーマ ツリーからプロパティを選択します。タイプが異なるプロパティは非アクティブです。
    この使用事例では、バインドは、ワークフローで使用される
    Automation Orchestrator Client
    VC:VirtualMachine
    入力タイプと
    Automation Assembler
    Cloud.vSphere.Machine
    リソース タイプ間の接続を確立する
    Automation Orchestrator Client
    アクションです。バインドを設定することで、vSphere 仮想マシンへの vMotion アクションを要求するユーザーに対して、インストール後アクションがシームレスになるようにします。システムは、ユーザーが指定しなくて済むように、ワークフローで名前を提供します。
    1. vMotion での仮想マシンの移行
      ワークフローを選択後、
      プロパティ バインド
      ペインに移動します。
    2. vm
      入力プロパティのバインドを選択します。
    3. バインド
      で、
      バインド アクション付き
      を選択します。
      findVcVmByVcAndVmUuid
      アクションが自動的に選択されます。このアクションは、
      Automation Assembler
      Automation Orchestrator Client
      統合によって事前構成されています。
    4. 保存
      をクリックします。
  3. Day 2 アクションへの変更を保存するには、
    作成
    をクリックします。
  4. ワークフロー内の他の入力パラメータを考慮して、ユーザーがアクションを要求するときに表示される申請フォームをカスタマイズできます。
    1. リソース アクション
      から、最近作成した Day 2 アクションを選択します。
    2. 要求パラメータの編集
      をクリックします。
      ユーザーに要求画面を表示する方法をカスタマイズできます。
      デフォルトのフィールド名
      表示
      制約
      仮想マシンのターゲット リソース プール。デフォルトは、現在のリソース プールです。
      • ラベル = ターゲット リソース プール
      • 表示タイプ = 値ピッカー
      仮想マシンの移行先のホスト
      • ラベル = ターゲット ホスト
      • 表示タイプ = 値ピッカー
      必須 = はい
      移行タスクの優先順位
      ラベル = タスクの優先順位
      値のオプション
      • 値のソース = 定数
        テキスト ボックスにカンマ区切りのリストを入力します。
        lowPriority|Low,defaultPriority|Default,highPriority|High
      必須 = はい
      (オプション)パワーオン状態が指定した状態と一致する場合にのみ、仮想マシンを移行します
      このテキスト ボックスを削除します。
      vMotion では、パワー状態にかかわらずマシンを移動できます。
    3. 保存
      をクリックします。
  5. アクションがいつ利用可能になるかを制限するには、条件を構成します。
    たとえば、CPU 数が 4 以下のマシンでのみ vMotion アクションを使用できるようにするといった状況が考えられます。
    1. 条件が必要
      をオンにします。
    2. 条件を入力します。
      Key
      演算子
      ${properties.cpuCount}
      lessThan
      4
      複雑な条件が必要な場合は、Automation Assembler カスタム アクションの詳細条件を作成する方法を参照してください。
    3. 更新
      をクリックします。
  6. [仮想マシンの移動] アクションが、条件に一致する展開されたマシンに対して使用可能であることを確認します。
    1. 展開
      を選択します。
    2. 定義された条件に一致する展開済みのマシンを含む展開を探します。
    3. 展開を開いて、マシンを選択します。
    4. 右側のペインで [アクション] をクリックし、
      Move VM
      アクションが表示されることを確認します。
      [アクション] メニューの [仮想マシンの移動] アクションの例。
    5. アクションを実行します。